Vol.035 6月25日 2004 NBAドラフト  結果速報 & 評価

2004年度のドラフトは去年のLeBron Jamesのように一位指名が確実なスーパールーキーが不在だったこと、加えて一位指名権を引き当てたオーランド・マジックと二位指名権を引き当てたロサンゼルス・クリッパーズが指名権のトレードを示唆していたこともあり、予想するのが非常に困難なドラフトとなりました。三位指名権を獲得したシカゴ・ブルズ、来シーズンからNBAに初参戦する予定で全体四位指名権が事前に確定していたシャーロット・ボブキャッツ、六位指名権と十七位指名権の2つのファーストラウンドピックを持つアトランタ・ホークスまでもがトレードを示唆し、ドラフト当日になるまでアメリカ本国でも混戦模様が続きました。将来重視のチームがドラフト権を取るか、すぐにでも活躍できる補強選手が欲しいチームがドラフト権を取るかにより指名された選手も違っていたと考えられます。

そんな中、6月22日にどのチームよりも先立ってロサンゼルス・クリッパーズが動きました。シャーロット・ボブキャッツのオファーを受け、トレードが成立。22日に行われたExpansion Draft(エキシパンジョン・ドラフト)でボブキャッツがクリッパーズのセンター、Peja Drobnjakを指名することによりクリッパーズのサラリーキャップに更に余裕を持たせ、その上ボブキャッツが保有する全体4位と34位のドラフト指名権をクリッパーズに譲渡。ボブキャッツは替わりに全体2位指名権を獲て、今回のドラフトのTop2と噂されていたEmeka OkaforとDwight Howardのどちらか残っていた選手を選択することになりました。

そして更にドラフト前日の6月23日。もう一つ大きなトレードが行われた。全体5位指名権を保有していたワシントン・ウィザードが、去年のAntawn Walkerトレードで今年のファーストラウンド指名権を持っていなかったダラス・マーベリックスとのトレードを敢行。ダラスからは昨シーズンのシックスマン・アワードを受賞したAntawn Jamisonが、そしてウィザードからはChristian LeattnerとJerry Stackhouseの2選手、更にドラフト全体5位指名件をダラスに譲渡。噂ではSHAQ獲得へ向けて動いているとか・・・。

更に、全体7位指名権を保有していたフェニックス・サンズとシカゴ・ブルズの間でもトレードが成立。サンズはシカゴの全体32位指名と、将来のファーストラウンドドラフト権、それに相当額の現金を獲た。これによりシカゴはLuke Jacksonの指名が確実かと言われていたのだが・・・。

それでは2004年のNBAドラフトの結果です。簡単な選手紹介も付け足しておきましたので来シーズンへの参考にしてください。

2003年 NBAドラフト 結果速報

 

順位
チーム
選手
ポジション
身長
体重
出身校(国)
1
Orlando Magic
Dwight Howard
PF
6-11
255
Southwest Atlanta Christian Academy
2004年のNBAドラフト、ドラフト前日まで一位指名予想されていたOkaforを抑えて一番最初に名前を呼ばれたのは高校生組のDwight Howard選手だった。非常に期待の大きな選手で、マジック再建の鍵となれるか?実はHowardは一年前にはほとんど知られていなかった選手。しかし18歳で6-11、その上7フィート4インチ以上というウィングスパンは、スカウト達にとって魅力的だったようです。ガーネットのようとも、ダンカンのようとも言われ、かなり将来有望な選手です。
   
2
Charlotte Bobcats
Emeka Okafor
PF
6-10
252
University of Connecticut
いろいろなトレード話があったものの結果マジックはHowardを一位指名。ボブキャッツはもう一人のTOP選手と言われていたOkaforを指名。今年のNCAAトーナメントを制したコネチカット大学のエース。そのブロック能力には定評があり、間違いなくNBAでディフェンスのスペシャリストとしてボブキャッツにとって大事な選手に成長すると思われます。
   
3
Chicago Bulls
Ben Gordon
PG
6-2
195
University of Connecticut
1位指名されたOkaforと共に、コネチカット大学をNCAAトーナメントのチャンピオンへと導いたGordon。得点能力も高く、間違いなくNBAでも通用すると思います。クリッパーズとしては本当はこのGordon選手が欲しかった様子。ドラフト前日になりブルズのゴードン指名の話が出て、現実となりました。この選手は活躍すると思います。
   
4
Los Angeles Clippers
Shaun Livingston
PG
6-7
175
Peoria Central High School

高校を卒業し、名門デューク大学への進学を最後まで検討していたLivingstonは結局NBA入りを選択。時間はかかるかもしれませんが、将来がかなり楽しみな長身PGで、そのスキルには定評があります。怪我前のペニー再来?とも言われるアフロ選手。

5
Dallas Mavericks
Devin Harris
PG
6-3
185
University of Wisconsin
PGとしての能力が高いことを評価され、今年のTOP3ポイントガードと言われたハリス選手。ウィスコンシン大学を中退しドラフト入り。評価は高いですが、どうでしょうか?私の評価は△です。
   
6
Atlanta Hawks
Josh Childress
SG
6-8
207
Stanford University
スタンフォード大学出身のシューター。腕が長く身体能力もあり、いくつかのポジションをこなす選手。正直、アトランタのこのピックには疑問が残ります。もう少し筋肉がつくと良いかもしれませんが、アトランタの救世主となるとどうでしょうか?
   
7
Chicago Bulls
Luol Deng
SG
6-8
225
Duke University
スーダンに生まれ、その後イギリスで育ち、高校から名門Blair Academyに進学し、これまた名門もDuke Universityに進学も、一年でドラフト入りをしたSG、SF、PFの3ポジションをこなせる選手です。事前評価では全体3位指名くらいという予想が多かった中、7位に順位を落としてしまいましたが、私的には要注意選手で非常に期待しています。正直今年のブルズのドラフト結果は素晴らしい!!
   
8
Toronto Raptors
Rafael Araujo
C
6-11
280
BYU (Brigham Young University)
アメリカ本国ユタ州にある名門大学出身です。姉妹校になりますが、ハワイ校に田臥勇太が在学してたことでも有名。元々ブラジル出身のBigプレイヤーです。
   
9
Philadelphia 76ers
Andre Iguodala
SG/SF
6-6
210
University of Arizona
まだまだ成長する余地があるものの、その身体能力の評価は高く将来性も高いと言われています。将来性を買ってのドラフト指名となりました。
   
10
Cleveland Cavaliers
Luke Jackson
SG/SF
6-7
215
University of Oregon
現スーパーソニックスのLuke Ridneirと大学でチームメイトだった選手で、同じLukeということで昔から話題になっていた選手です。ブルズ行きが濃厚と思われていたジャクソン選手はキャバリアーズへ。
   
11
Golden State Warriors
Andris Biedrins
PF
7-0
230
Latvia
ラトビア出身の18歳。将来、ドラフト入りへの年齢制限が行使されるかもしれないということを懸念して今年のドライト入りを決断。この選手のドラフト前の評価は高かったので将来楽しみです。
   
12
Seattle Supersonics
Robert Swift
C
7-0
245
Bakersfield High School
3人目の高校生組となったスウィフトは白人選手。ドラフト前からボストン・セルティックスより確実にドラフトされる確約をもらっているという噂が流れファーストラウンドは確実といわれていたが、全体12位指名というのは更に評価を上げた結果。どんな選手でしょうか?
   
13
Portland Trailblazers
Sebastian Telfair
PG
6-0
170
Lincoln High School
あのLeBron Jamesと仲良しで、高校2年生の頃から全米で注目されていた18歳。またステフォン・マーブリーと従兄弟としても有名で、すでに有名ブランドともシューズの契約もした様子。ただ、ポートランドにドラフトされたのは不幸かもしれません。悪いイメージに押しつぶられなければ良いのですが・・・。13位というのは予想を上回る立派な高順位でした。
   
14
Utah Jazz
Kris Humphries
F
6-9
235
University of Minnesota
ミネソタ大学一年生だったハンフリーズ、いきなり20得点以上の平均点を記録し一年だけで大学を去ることを決意。
   
15
Boston Celtics
Al Jefferson
PF
6-9
260
Prentiss High School
ドラフト直前にさらに評価を上げたJefferson。高校生選手ということで情報不足なものの、将来性は高そうです。15人目にして早くも5人目となった高校生組。
   
16
Utah Jazz
Kirk Snyder
SG
6-7
228
University of Nevada
得点能力に長けたリバウンド能力もある素晴らしい選手です。身体能力に長け、アグレッシブでスカウトの評価も高い選手です。ユタにも近いネバダ大学の出身です。
   
17
Atlanta Hawks
Josh Smith
SF
6-8
221
Oak Hill Academy
あのCarmelo Anthonyも卒業したOak Hill Academy出身のJosh Smith。かなりの素質らしく、身体能力では高校生組一番とも言われました。将来大化けする選手かもしれません。私的には同じアトランタが6位で指名したChildressよりも、このSmithに期待しています。
   
18
New Orleans Hornets
JR Smith
SG
6-7
227
St. Benedicts High School
もう一人の高校生卒業組のSmith。Josh Smithとは血縁関係はないものの、この選手の評価も非常に高いです。高校3年生時に行われるマクドナルド・オールアメリカンでも大活躍をした将来が楽しみな選手です。
   
19
Miami Heat
Dorrel Wright
SG
6-8
215
Leuzinger High School
今年のプレーオフで活躍したヒートはライト選手を指名。DuPaul大学への進学も検討していたが、大学には進出せずそのままNBA入り。19人目にして早くも8人目の高校生組です。
   
20
Denver Nuggets
Jameer Nelson
PG
6-0
190
St. Joseph University
今年アメリカの大学バスケットボール界の話題をさらったセント・ジョセフ大学のPG。チームを27勝1敗という好成績に導き、そしてNCAAトーナメントでも準々決勝まで勝ち進んだ仕事人。ドラフト直後、彼の権利はオーランド・マジックの将来のドラフト権とトレードされました。
   
21
Utah Jazz
Pavel Podkolzine
C
7-5
303
Russia

去年もドラフトに登録するも途中で取り下げ、今年あらためて登録した7-5のBIGセンター。結果、ドラフト直前に評価を下げ全体21位。しかもその後ドラフト権をジャズからマーベリックスへトレードが成立。昔NBAにいたMuresanという選手に似ていませんか?=怪我が心配です。 

22
New Jersey Nets
Vlktor Khryapa
SF
6-9
210
Russia
ファンダメンタルズが揃っていると評価の高いKhryapa選手を選択。直後にドラフト権をブレイザーズにトレード。ブレイザーズは22位と23位、連続で選手獲得。
   
23
Portland Trailblazers
Sergey Monya
SG
6-8
220
Russia
3人連続でドラフトされたロシア人勢。ドラフト前から、この選手への評価は高いものがありました。
   
24
Boston Celtics
Delonte West
SG
6-4
180
St. Joseph University
全体20位で指名されたNelsonと共にSt. Joseph大学を好成績へと導いた一人。ダラスから指名権を獲たボストンも2選手連続で獲得。
   
25
Boston Celtics
Tony Allen
SG
6-4
213
Oklahoma State University
今年のNCAAトーナメントで台風の目となったオクラホマ州立大学のエース。
   
26
Sacramento Kings
Kevin Martin
SG
6-7
185
Western Carolina University
マイナーなウェスターン・カロライナ大学出身のマーティン。その得点能力は評価されています。
   
27
Los Angeles Lakers
Sasha Vujacic
SG
6-7
193
Slovenia
チーム分解をささやかれているレイカーズはスロベニア出身でイタリアでプレーしていたブーヤチッチを指名。Kobeと同じSGでプレーします。
   
28
San Antonio Spurs
Beno Udrih
PG
6-4
199
Slovenia
あまり情報はないのですが、6-4と長身ポイントガードだそうです。Tony Parkerのバックアップとして活躍するでしょうか?スパーズの海外刈りは続くようです。
   
29
Indiana Pacers
David Harrison
C
7-0
260
University of Colorado
もう少し大学に残っていても良かったのでは?言われているハリソンは代理人からもっと上位での指名をささやかれていたようで大学に戻る権利を放棄し今年のドラフトに残った。
   



以上が今年のNBAドラフトのファーストラウンドの結果でした。

私SHUが選んだ今年のドラフトのBig Winnerはシカゴ・ブルズ。
ドラフトした2名の選手は本当に有望で、間違いなく今後のシカゴの運命を左右するものと思われます。

また、これは最近のトレンドでしょうか?今年の高校生組は史上最強と言われただけあり、更に高校生の台頭が目立つようになりました。なんとファーストラウンド29人中8人が高校生。
今年のドラフトからもスーパースターが生まれる予感です。

近日中にAND1 Mix Tape Tour in Los Angelesも更新予定。お楽しみに!


目次ページ